高齢者の死因トップは感染症
65歳以上の40%、がん患者の20%の死因は感染症です。内臓疾患や糖尿病、ステロイド、抗がん剤など免疫を抑制する薬を飲んでいる場合、かぜから感染症が拡大しやすいので注意が必要です。
細菌感染は腎症に注意
痰や鼻水がさらっとしていれば、かぜなどのウイルス感染やアレルギーですが、黄色く粘っこくなれば細菌感染の可能性あり。その場合、腎臓で細菌の死骸がひっかかって腎炎を起こすことがあります。むくみ、だるさ、濃い色の尿に注意しましょう。
近年は乳幼児に多いRSウイルスが大流行
RSウイルスは毎年、冬から春に流行するウイルスで気管支炎、細気管支炎、肺炎などを起こす代表的なウイルスです。RSウイルスは乳児の70%が1歳までに感染を受け、3歳までに100%かかるとされます。成人や年長児でもかかりますが、新生児や生後6か月以内の乳児は細気管支炎など下気道感染症を起こして重症化しますから注意が必要です。
新型は高齢者よりも若者注意
新型インフルエンザなどのウイルスで死亡するのは、意外なことに高齢者より免疫力のある若年層が多いのです。 それは、身体を守るはずの免疫反応が過剰に働いて障害が起こるためで、「サイトカインストーム」といわれます。乳児の頃から清潔すぎる環境で過ごすと免疫系がアンバランスな状態になることが原因だと指摘されています。